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MIDIインサートエフェクト?|MIDIデータのノン・ディストラクティブ・エディットについて [JUNの独り言]

「MIDIインサートエフェクト」、「ノン・ディストラクティブ・エディット(非破壊編集)」という言葉を聞いて、ピンとくる方は少ないかもしれません。

「ノン・ディストラクティブ・エディット」に関しては、オーディオの編集でも使用されることがあるので、まだ馴染みのある言葉かもしれませんが、「MIDIインサートエフェクト」の関しては「MIDIにエフェクト?」って疑問に思われる方も多いと思います。

この記事では、これらのことについて触れたいと思います。

非破壊編集

オーディオデータの編集の方がわかりやすそうなので、こちらを例にします。

例えばミックスをしている時、あるトラックにEQやコンプなどのエフェクトをかけるとします。多くのDAWの場合、ミキサー画面からそのトラックのエフェクトスロット(インサートエフェクト)に使用したいエフェクトを呼び出します。

この使用方法の場合、リアルタイムでエフェクトをかけて再生することとなり、元のオーディオデータを書き換えているわけではないので『非破壊編集』となります。

エフェクトを外す、またはバイパスすれば元のオーディオデータの音に戻ります。

破壊編集

昨今、パソコンの性能が飛躍的に向上しているため、ほとんどのエフェクトは上記の形(非破壊編集)でかけることができると思いますが、ピッチシフト・タイムストレッチなど処理負荷が高いエフェクトも存在します。

レイテンシーなどの問題もあり、このようなエフェクトはレンダリングしてしまった方がDAWの処理が安定することがあります。この場合、元のオーディオデータをエフェクトがかかった状態に書き換えますので、『破壊編集』となります。

元に戻すことは出来なくなりますが、パソコンの性能と同様、HDDなど記録媒体の大容量化も進んでいるため、ほとんどのDAWでは元のオーディオデータを残したうえで、レンダリングされたオーディオデータが新たに生成される形をとっています。

無知ゆえの恥ずかしい昔話

私が初めてPro Toolsに触れたのは、ソフトウェアとハードがセットで販売されている時でして、Mbox2というオーディオインターフェースを購入した時に、Pro Tools LEのバージョン8が付属していました。

Pro Tools 11以降、「AAX」というプラグインフォーマットのみサポートされていますが、当時は「RTAS」というプラグインフォーマットでした。

「RTAS」とは

Real Time Audio Suite

の略でして、言葉のとおり、「Audio Suite」というプラグインフォーマットを“リアルタイムでかけることができる(処理することができる)”というものでした。

当時、今以上にずぶの素人だった私は、

「Audio Suite」には対応しているのに「RTAS」には対応していない

というエフェクトに関して、その意味が全く理解できませんでした・・・苦笑。

MIDIデータの非破壊編集?

さて、ここで冒頭の「MIDIインサートエフェクト」に話を戻します。「インサートエフェクト」なので、オーディオのそれと同じく『非破壊編集』になります。MIDIデータを非破壊編集するケースって?

例えば、作曲の一部として使用するケースがあるかと思います。ほとんどのDAWには「アルペジエーター」というMIDIエフェクトが付いています。コードの構成音をノートデータとして入力しておき、あとはこのアルペジエーターを使ってアルペジオを自動的に生成します。

ただ、私はこの機能を使ったことがほとんどありません。ではどのようなケースで使用するかといいますと、一番多いのはトランスポーズです。

音源または音色によって、収録されている音程が異なるものがあります。とりわけ、ベース音色に関してはこの傾向がよく見られます。ノートデータを打ち込んだ後に音色(音源)を変更すると、実音(鳴動音)がオクターブ上下してしまうことがあります。

こんな時、いちいちノートデータを全選択してトランスポーズするのが面倒なため、ノートデータはそのままにしておき、「MIDIインサートエフェクト」のトランスポーズを使用して調整しています。

また、発音しているノートのノートオフと次に発音するノートオンが同時の場合、音源や音色によっては次に発音する音が上手く鳴らない場合があります。

そういったパートには「MIDIインサートエフェクト」のチェンジデュレーションで1~5ticks短くするといった使い方もします。(ただし、そのトラック全ての音が指定のticksだけ短くなるので多少の注意が必要です。)

特殊な(?)MIDIデータの非破壊編集

曲作りをする際には、最終的に各トラックごとにすべてオーディオデータ化してミックスをするため、このような使い方はしないのですが、カラオケの音源制作をしていた時、ちょっと特殊な使い方をしました。

当時(15年前くらい)、カラオケの音源はSC-55mkⅡやSC-88をベースとしていました。これ1台で最大16パート(SC-88の場合は最大32パートまで)鳴らすわけでして、MIDIの転送や音源の処理能力の問題で、多くのデータを同時に鳴らすとモタることがあります。

不協和音にならない音程(例えば倍音列など)で試してみるとわかりやすいのですが、同じタイミングに30音くらいの音を並べてシーケンサーで再生して音源を鳴らすと、意図しない自動アルペジオ(?)になります(笑

こういったモタりは、音を間引いたりしながら調整するのですが、一つの改善策として、各トラックを少しずつずらすというものがありました。例えば、1パートは全体を10ticks前にずらし、2パートは全体を5ticks前にずらし、3パートはジャスト、4パートは全体を5ticks後ろにずらし・・・といった感じです。

ただ、これを実データレベルでやってしまうと、「このパートはどういう扱いだったっけ?」と混乱してきてしまいます。なので、「MIDIインサートエフェクト」のタイムシフトを使用して、全体的なノートの位置を設定する使い方をしていました。

Digital Performer(DP)におけるMIDIデータの非破壊編集

MIDIデータの非破壊編集が一番最初に搭載されたシーケンサーは「Notator Logic」(現「Logic Pro X」の前身)だったと記憶しています。20年前くらいでしょうか。

当時Mac用のシーケンサーと言えば

・Performer
・Vision
・Notator Logic
・Cubase

の四強でした。

その中でもMIDIの扱いに関してはPerformerが一線を画していましたが、Notator Logicは“Notator”の名前のとおり、もともと楽譜作成機能に重きを置いたソフトでしたので、MIDIに関しても力を入れていて、Performerにはない機能を持っていたりもしました。

他の例としては、当時、分解能480が一般的だったところ、Notator Logicだけは960と倍の分解能を持っていたりもしました。

ちなみにMS-DOSやWindows用ですと「レコンポーザ」というMIDIに特化した人気ソフトがありました。

その後、パソコンの機能向上により我々一般の人でもオーディオが扱えるようになると、ソフトのカテゴリーはシーケンサーではなくDAWとなり、新参も含め勢力図が一気に変わりました。

いまだにDPを愛用している私ですが(ミックスはPro Toolsを使用しています)、そのDPには以下の「MIDIインサートエフェクト」が用意されています。(使用しているバージョンは「8」です。)
DP8のMIDIエフェクト

一時はVisionと同じくディスコンになってしまうのではないかと心配したDPですが、今後も使い続けたいと思いますので、MOTUさん、よろしくお願いします!
☟約20年前に購入した「Perfomer」の箱(バージョンは5.5)。長いお付き合いになります(笑
Performer5.5J

【Written by JUN】


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